2008年の1本目は上映会で。
マリア・カラス 最後の恋
(2005;イタリア)
監督:ジョルジオ・カピターニ(『ガンモール/おかしなギャングと可愛い女』)
出演:ルイザ・ラニエリ、ジェラール・ダルモン、アウグスト・ズッキ
★★☆☆☆(2.0)
マリア・カラスとアリストテレス・オナシスの情熱的な愛の物語。無名時代に出会い、後に夫となるイタリア人実業家ジョバンニ・バティスタ・メネギーニとの結婚・離婚。そしてあまりに有名な、ギリシャの海運王アリストテレス・オナシスとの情熱的な愛と憎しみ。二人の男性を通して、成功と名声を欲しいままにするマリア・カラスが求め続けて唯一得ることのできなかった真実の愛への、切実な叫びを描く。(公式HPより)
邦題からは、マリア・カラスの生涯を描いた伝記映画をイメージするが、原題は『CALLAS E ONASSIS』で、これはカラスとオナシスとの愛憎を描いた作品である。
“ディーヴァ”と呼ばれ、没後30年を経た今でも世界中で愛されているマリア・カラスを演じているのは『愛の神、エロス』のルイザ・ラニエリ。
自分のカラスのイメージとは合わない女優だったけれど、とても美しかった。
ストーリーは、超ストレート。もちろん実際のことをベースにしているのだろうが、まるで昼のメロドラマのような展開だった。
墓地の雨の場面で音声をミュートにしたり、ドアの前で泣き崩れるカラスをとらえるカメラの距離など、映像自体も非常に古典的だ。
劇中にオペラのシーンが多いとは言えないので、期待しているとがっかりするかも。
なんというか、あまり余韻の残らない作品だった。

1月26日シャンテ・シネにて公開。