更新は久しぶりですが、映画は観ています。
この作品も、2ヶ月くらい前に試写会で観た作品です。
クライマーズ・ハイ
監督:原田眞人(『金融腐蝕列島 [呪縛]』)
出演:堤真一、堺雅人、尾野真千子、 高嶋政宏、山崎努、遠藤憲一、マギー
★★★☆☆(3.0)
1985年、群馬県御巣鷹山で起きた日航機墜落事故。地元新聞社の記者たちは事故を追って奔走する。
実際に記者として日航機墜落の取材をした作家・横山秀夫の同名小説の映画化。
激しく揺れるカメラの動きや記者たちの表情が、緊迫した空気を作っている。
黒電話、デスクでのタバコ、公衆電話を探す記者たち…。80年代の雰囲気もたっぷりと味わえた。
ストーリーは、この事件のデスクとなった、堤真一演じる悠木が、事件を通して記者としてのアイデンティティと戦う、というもの。
堤真一の、上と下に挟まれて、行き場のない苦しみを抱える姿が良かった。
確執のある上司とも、期待に応えられず負い目のある部下とも、事故を追う記者としては仲間であり、そこには余計な感情は一切見られない。
女性記者もいるのだが、この作品はほとんど男の世界だと言っても過言ではないだろうと思う。
舞台挨拶に上がったのは、原田眞人監督、堤真一、尾野真千子、そして人気急上昇中の堺雅人。楽しい話が聞けました。