観てからしばらく経ちますが、今になっても「あいつも一味か?」と考えたりしてます。
インサイド・マン
(2006;米)
監督:スパイク・リー(「マルコムX」「25時」)
俳優:デンゼル・ワシントン 、クライヴ・オーウェン 、ジョディ・フォスター 、クリストファー・プラマー 、 ウィレム・デフォー
★★★★☆☆(4.0)
NY、マンハッタンの銀行で強盗事件が起こった。犯人グループは人質をとってたてこもる。
警察と捜査官らは人質を救うべく犯人側と交渉しようとするが、思惑通りに行かない。
犯人グループのボスは、「絶対に無事には出られない」という捜査官に対し、「正面玄関から堂々と出る」と宣言する・・・
この豪華キャスト!なぜあまり宣伝されていないんだろう・・・間違ってるなー
キャストが豪華なだけではなく、内容もおもしろい。娯楽作として相当高いレベルだと思う。
始めに書いたように、観客にも正確に犯人を判別できない(クライヴ・オーウェンなど数人を除いて)。
だからこそ、観終わってから「あ、そうかあれも犯人か!」と気がつくことがあって、誰かと一緒に観ていたらもっと楽しかったかも、と思ってしまった。
銃撃戦はないし、死体も出てこない。それでも、銀行内に緊迫感があるのは撮影方法に理由があるらしい(カメラを2台使って、俳優を両サイドから一度に捉えているとか)。
ストーリーが銀行強盗事件そのものではなく、もっと別のことに焦点が当っていくので、ラストに向かって見えてくる犯人グループのトリックに快感さえおぼえてくる。
いつものごとくパンフレットを買ったら、過去の犯罪映画に関するある評論家の文章があった。
「狼たちの午後」や「ゲッタウェイ」、近作だと「ユージュアル・サスペクツ」や「ファイト・クラブ」などと「インサイド・マン」を比較して述べているのだけれど、映画が好きな人が読むと本当におもしろいと思う。
映画評論家ってオタクな仕事だな~と思いました・・・