今月は思いのほか映画館に行けていません。
DVDもほとんど観ていないので、かなりツライです・・・
今回は「名作」と言われている昔の作品の中で、私が特に好きなものについて書こうと思います。
ガス燈 1944年版
監督:ジョージ・キューカー
俳優:シャルル・ボワイエ 、イングリッド・バーグマン 、ジョセフ・コットン 、メイ・ウィッティ
カサブランカとこの作品はイングリッド・バーグマンの代表作といえる。
私が初めて観たのは中学生の時で、カサブランカはその当時はあまり良さがわからなかったが、この作品にはハラハラドキドキしたのを覚えている。
何よりもイングリット・バーグマンの美しさが鮮明に記憶に残っている。
見る見る狂気に落ちていく女性を見事に演じていて、この作品でアカデミー主演女優賞を獲得。
映画のタイトルにもなっているガス燈の火が、ゆらりと揺れ暗くなるのを、自分だけがそう感じているのだ、狂っているかもしれない、と苦悩する表情など、本当に見事だった。
一場面一場面が記憶に残る、傑作だ。
ロンドンに行った時、“ソーントン街(映画の舞台でガス燈が点る通り)”というのにぜひ行ってみたかったけれど、どこなのかよくわからなかった。残念・・・
イングリット・バーグマンの夫役を演じたシャルル・ボワイエは、子供が22歳で自殺してしまい(計算すると「おしゃれ泥棒」に出演していた頃だ)、妻の死後2日後に本人も自殺するという波乱の人生だった。
それを知って観てみるとまた、違った印象になる。