なぜクリスマスに当ててこなかったんだろう。
クリスマス時期だったらこの軽さがイヤミに感じなかったのに。
ホリデイ
(2006;米)
監督:ナンシー・マイヤーズ (『恋愛適齢期』)
出演:キャメロン・ディアス 、ケイト・ウィンスレット 、ジュード・ロウ 、ジャック・ブラック 、イーライ・ウォラック
★★★☆☆(3.0)
ロス。同棲中の恋人を浮気が原因で追い出した映画宣伝会社経営の女性。
ロンドン。つきあっていた男性に他の女性と目の前で婚約発表をされた出版社勤務の女性。クリスマス直前に2人は“ホームエクスチェンジ”のサイトで知り合い、互いの家を交換することに・・・
正直言って、ケイト・ウィンスレットにこの役はもったいない。
でも、この4人の顔ぶれは豪華で、それだけでも十分楽しめた。
まず、ジュード・ロウとキャメロン・ディアスのランチのシーンで、キャメロン・ディアスが自分の幼い頃のつらい思い出を語るのだが、このシーンが私にとって一番“軽かった”。
散々「深入りはそよう」みたいなことを伝えてるのに、これではぜひ深入りしてくださいと言ってるようなもの。それともアメリカではこういうことを簡単に人に言ってしまうんだろうか。
「私、それ以来悲しくても涙が出ないの。」このセリフで結末がすべてわかっちゃったよ!言わなくてもいいのになあ・・・
最初の3,40分はどうしよう、このまま終わったら・・・と思っていたけれど、イーライ・ウォラック(『荒野の七人』『続・夕陽のガンマン』『ゴッドファーザーPARTⅢ』などに出演)が絡んできたあたりからはよかった。
イーライ・ウォラックはハリウッド全盛期の頃の脚本家の役なんだけど、この人のセリフがとてもよくて、他よりもこっちを見せてくれと思ったくらい。
キャメロン・ディアスのわざとらしい演技はいつも通りで、そのことは別にいいんだけど、観客が彼女の演技でくすりとも笑わなかったのは、もう飽きてきたっていう証かもしれません。ちと可哀想。
3月24日公開。