いいとは思うけど、作品賞にノミネートされるような作品ではない気がする・・・
ディパーテッド
(2006;米)
監督:マーティン・スコセッシ(「タクシードライバー」「アビエイター」)
出演:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ 、マーティン・シーン
★★★★☆(3.8)
自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業した男はマフィアへの潜入捜査を命じられる。一方、マフィアのボスに内通者として育てられた男も警察官になる・・・
香港映画『インファナル・アフェア』のリメイク。スコセッシとレオがまたしてもタッグを組んだ作品で、本年度アカデミー賞作品賞をはじめ5部門にノミネート。
『インファナル・アフェア』のファンは多い。シリーズで3作品あるわけだけど、私は1を3回観ました。アンディ・ラウのファンだからというのもある・・・
ストーリーを知っているから、どのようにリメイクするか楽しみだったし、天才ジャック・ニコルソンがマフィアのボス役とあっては観ないわけにはいかない!
私の感想は、オリジナル版より分かりやすい作りになっているということ。
人物の名前や関係、キーとなるものをフラッシュバックで見せ、観る人が混乱しないように工夫されている。その辺りはさすがスコセッシ、エンターテイナーという感じ。
また、オリジナル版の緊張感をしっかり残しつつもオリジナル版にはない人物を登場させ、結末につなげたことは絶対に評価されていいところだと思う。
ディカプリオがスターであることは間違いないけど、タイタニックの頃のアイドル扱い(レオ様とか言ってた)はなくなりましたね。
私はディカプリオの風体は別に好きではないけど、以前「賞を獲るよりも1000年後まで残る作品を作りたい」と言っていたのを聞いて、ひそかに応援するようになった。
昨年に引き続き、今回も主演男優賞ノミネート(この作品ではない)。賞も獲っていいんじゃないかねえ。