ブロガー試写会に参加しました。指示に沿って、正直な感想を書いてみます。
さくらん
(2007;日本)
監督:蜷川実花
出演:土屋アンナ、椎名桔平、木村佳乃、菅野美穂、永瀬正敏、夏木マリ、安藤政信
★★★☆☆(2.5)
妖艶な遊郭玉菊屋に買われた8歳の名も無き少女はその日、きよ葉として生まれ変わった。女だらけの国が怖ろしくて脱走、あえなく捕まるきよ葉。しかし彼女は厳しい折檻に涙も見せず、いつか自分の足で吉原を出る!と言い放つ。しだいに意思とは裏腹にぞくぞくするような美貌と誰にも媚びない負けん気の強さで、きよ葉は売れっ子となっていく。凄まじい人気を呼んで、誰もが憧れる遊女のトップを勝ち得る。そしてついに花魁“日暮”へと成長する・・・
蜷川実花初監督で入魂の一作。音楽監督椎名林檎、原作は安野モヨコ。
クリエイターの女性たちがそれぞれの分野で見事に個性を発揮している。
それはそれで素晴らしいことだしうらやましいことでもあるのだけど、映画作品の評価として私はこの点数をつけました。
オープニングの何分かで出てくるこの葉の“蹴り”でまず感じたのだが、色彩鮮やかな衣装や遊郭の内装、セリフ(そのものではなく)の言い方、カメラが捉える遊女の角度など諸所に、奇を衒った表現が多いなと感じてしまった。
またそのひとつひとつを、時間をかけて見せているので、写真や漫画のコマを連続して見ているような、そういう感覚になった。
江戸時代の遊郭の話だけれど俳優たちの演技は現代そのものだし、結末が早い段階で見えてしまう人も多いはず。
ただこれはいいか悪いかではなく、好みかどうかの問題でしょう。私個人としてはこの評価。
この世界観に浸れれば、十分に楽しめる作品だと思います。
2月24日公開。