意気込みに反して、これが今年の1本目。出だし不調。
幸せのちから
(原題;The PURSUIT of HAPPYNESS)
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ウィル・スミス 、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス 、タンディ・ニュートン
★★★☆☆(2.8)
全財産をはたいて契約購入した医療機器のセールスマンの男。機器はほとんど売れず、家賃も税金も払えない。そんな状態に嫌気の差した妻は愛息を置いて出て行ってしまう。
息子と2人貧しいながらも向上心を忘れず、数字に強いという能力を活かし、証券会社の社員になるための養成コースに入ろうとする。
実在する人物の話。
エンタメとしてはなかなかの出来で、ウィル・スミスと実の息子の自然な演技も良かった。
でも、予想通りのストーリー展開はヒネリがないばかりか、悲惨さばかりが強調されていて個人的にはバランスがよくなかったと思っている。
あちこち追い出されて行く場を失っている中で、給料ナシの仕事を選んだ理由をあまりに淡白に描きすぎているのがその原因じゃないかと思う。
だからか、悲しいシーンばかりが印象に残っている。
ただ、あるシーンで研修中の主人公が「この努力はいつか報われるんだろうか」と途方にくれるセリフには、そうそう、そう思うよね、と妙に感情移入してしまった・・・
タンディ・ニュートンという女優(最近では『クラッシュ』で警察官にセクハラされる役を演じた)は、イライラする神経質な性質の役が本当にうまい。今作でも服のボタンをあけたまままくし立てるシーンは“女優魂”という感じでお見事でした。
この作品で今週、ウィル・スミスが来日予定。ジャパンプレミアに行けるはずだったんだけど仕事で断念。ま、別に生ウィルは見なくてもいっか。
1月27日公開。