意気込んでいた割にはそんなに観られなかった・・・
GOAL!
(2005;英、米)
監督:ダニー・キャノン
俳優:クノ・ベッカー 、スティーヴン・ディレイン 、アンナ・フリエル 、アレッサンドロ・ニヴォラ
★★★☆☆(2.8)
方程式どおりで意外性はないが、それなりに満足させてくれる作品だった。
メキシコからアメリカへ不法移民の青年が、ニューカッスル・ユナイテッドのトライアルを受け、人間的にも成長していくスポーツサクセスストーリー。
そこに父親との確執や家族の愛情、チームメイトとのやりとりを挿入していく。
看護士の女の子とのくだりは要らないと個人的には思うんだけど・・・
ちなみにベッカム、ジダン、ラウールもほんの少しだけ出演。ラウールに至っては「よろしくな」しかセリフがなかったような・・・それでもちらしにはばっちり名前が出ています。
この作品はやたらと試写が多いんだけど、その理由は3部作だから(だと思う)。今回が第1弾で、第2弾ではまたベッカム登場!(もういいんだけど・・・)レアルに移籍した、という設定らしい。
最終章はこの夏のワールドカップで撮影だそうです。
「めぐりあう時間たち」でニコール・キッドマンの夫役を演じたスティーヴン・ディレインが元名選手であり、主人公の才能を見出す役で出演している。
「めぐりあう~」ではその演技に目を瞠ったが、今回は良さが十分に発揮できていないような。
5月27日公開。
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ブロークン・フラワーズ
監督:ジム・ジャームッシュ
俳優:ビル・マーレイ 、ジェフリー・ライト 、シャロン・ストーン 、フランセス・コンロイ 、ジェシカ・ラング
★★★★☆(4.0)
喜劇か悲劇か。人それぞれ捉え方が異なるだろう作品。
ある日、ピンク色の封筒で「あなたには19歳になる息子がいる」という内容の手紙が届く。差出人はなく、かつて“ドン・ファン”だった主人公が過去の女性たちに会いに行くというロードムービー。
ロードムービーといえばやはりこの人、ジム・ジャームッシュ。
今回はピンク色をアクセントに、彼の独特の雰囲気を存分に発揮しています。
喜劇俳優(といえる)ビル・マーレイの佇まいが最大限に活かされているこの作品。
めずらしくメッセージ性もはっきり示されている。
「お、ここで終わって!」と思った瞬間に暗転。エンドロールが流れます。スバラシイ。
ジム・ジャームッシュ作品が全部好きというわけではないけれど、この作品は好きだな。商業的に成功したのはこれが初なのではないかな。
ピンクの花の種類が、贈る相手の女性にぴったり。芸が細かい。
ビル・マーレイの代表作になるに違いない。