期待作のひとつでした。
単騎、千里を走る
(2005;中国、日本)
監督:張芸謀
俳優:高倉健 、寺島しのぶ 、リー・ジャーミン
★★★★☆(3.5)
高倉健の大ファンである張芸謀(チャン・イーモウ)監督の最新作。
疎遠だった息子が病に倒れ、それを知った父親(高倉健)が息子の残した仕事を完成させるために中国へと旅立つ、というストーリー。
タイトルの「単騎~」は三国志に由来する仮面劇の演目のひとつだそうです。
エンターテイメント性はとても薄いと思います。観客の年齢層も高い。
でも私は「LOVERS」でガックシきていたので、この作品は嬉しかったです。
ひとつ思ったのは高倉健がしゃべりすぎていることですね。もう少し寡黙な感じで良いと思うのです。日本映画の日本人監督だったらこんなにセリフが多くないのでは。
素朴さから生まれるコミカルで笑いを誘うシーンの演出は本当に見事です。
中国の大地を魅せる相変わらずの手腕にも感服。
見て損はないと思います。