結婚していたらもっとじわじわ来るのかもしれないけれど・・・
ふたりの5つの分かれ路
(2004;フランス)
(鑑賞日;2005/09/21)
監督:フランソワ・オゾン(「まぼろし」「8人の女たち」)
俳優:ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ 、ステファン・フレイス
★★★★☆(3.8)
夫婦の離婚調停のシーンから始まるこの作品は、そのシーンも含めて5つの恋愛における重要なシーンをさかのぼって描くことで成立していく作品。
時間をさかのぼっていくかたちの恋愛映画は初めてだったのでとても新鮮だった。
これといってポイントのない、印象的な場面もさしてないのだが、後からじわじわと思いを馳せたくなる作品だ。
イタリアンミュージックが多く使われているのは出会いがイタリアのリゾート地だからである。
“永遠ではないが、始まりはいつだって幸せに満ち溢れているのが愛”。
オゾン監督の手腕が大いに発揮されている。
あまり評価されていないが、私は良い作品だと思う。